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台湾のこと・2 「シェイシェイ ニー」

朝、台北駅へ。
台中行きの、電車に乗ります。
ホームで、おばさんに話しかけられる。
「この電車でいいのかねぇ」みたいなこと。
もちろん何も答えられず、その後もおばさんきょろきょろしていて大丈夫かなぁと思ったけど、
その後若い女の子が説明してあげていたから、よかった。

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一時間ほどで、台中駅に到着。
通訳のチャンさんと待ち合わせ。

「国立台湾工芸研究所」へ。

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人間は、完璧ではない。
植物も、木も、同じように、完璧ではない。
でも、どちらもすこし、工夫をして手をかけてみると、
その命が、輝いてくる。
持っているものが、生きてくる。

アリの先生の、ことば。

もうここで、すべての答えをもらったような、気持ちになった。
わたしは涙が出そうになった。
シショーも同じだったと思う。

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体に不自由なところがある先生の心身は、とても軽やかなものであるように感じた。
いろいろな困難と、挑戦と工夫を重ねて。
ちいさなもの、そこにあるものの良さを見つけて、
やわらかく、自由に、生かしていく。
別れ際、先生と握手をしたとき、
「どんなことも、諦めないで、いろいろやってみることだよ」と。

手のひらでつつんで、こころに置く。

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午後、かすみ草の畑の見学へ。

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かすみ草農家のおばさん、種苗会社の方も同行して下さって、とても良くしていただきました。
栽培、品種、品質管理のこと、全体の動向について、いろいろと情報交換。
気温が高く、湿度もある台湾。
夏のかすみ草の産地、昭和村。
どんどん花が咲いていく季節の、栽培、出荷方法、品質管理にある課題と改善点。

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チャンさん、種苗会社の方に、「シェイシェイ ニー」と。
ただの、「シェイシェイ」じゃない。
その、「ニー」ってなんですか?とたずねると、

シェイシェイ は、ありがとうございます。
シェイシェイ ニー は、あなたに感謝します。

チャンさんは子どものころに見た、日本のアニメ「幽々白書」がきっかけで、日本に興味を持ったそう。
あいうえお、から自分で勉強をして、大分の大学に留学し4年間を過ごした。
「中国語、話せたらいいなー。でも、難しそうだなー」と言うと、
「ようこさんなら、出来ると思いますよ!」と。
「アリの先生も、諦めないで、って言ってたもんね」と、一緒に笑いました。
すばらしい通訳と心遣いで、旅をサポートしてくれました。


夕方、台北に戻って、気になっていたバイキングの食堂に入ってみる。
チャンさんが、難しくないから、行ってみたらいいよ、と教えてくれたので。

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どっさり盛られたごはんに、「あー半分!」と言うと、ちゃんと減らしてくれた。

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サンドイッチみたいなの、お店のおばさんが「これこれ!おいしいよー」みたいに勧めてくれた。

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そこで暮らす人たちに混ざって、よそゆきでない、その場所の時間。
その場所に流れる、いつもの時間が、旅人にとっては特別な時間。

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食後は、ビルの二階に見えた、良さそうなカフェへ。
言葉のわからないわたしたちに、どのお店の人も、親切にしてくれる。






by morinokasumi | 2016-11-25 17:25 | 台湾 | Comments(0)
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