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台湾のこと、2日目:桃園、孫先生の工房①

朝から雨もよう。

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お昼前に、ホテルのロビーで馬(マ)さんと待ち合わせ。
馬さんの教え子である翁(オウ)さんと4人で、桃園市へ向かいます。
目指すは、孫(ソン)先生の工房。

台北駅で駅弁を買いました。
列車で30分。
こういうローカル旅がいいー。

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駅からタクシーに乗って、2連泊する「原鶴ホテル」へ。
チェックインして、孫(ソン)先生の車で工房へ。

工房では、7,8人の生徒さんが手仕事をしていました。
竹を削っていたり、帯状のものを織っていたり。
みんな、若い人たち。

孫先生の特別講義のはじまり。
ここから最終日まで、ほとんど写真を撮っていない。
話を聞くのと、メモを取るのに一生懸命。

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上が、タイヤル族の機織り道具。
下は、ブヌン族の機織り道具。
どちらも箱状になっていて、細かい道具を中に仕舞えるようになっている。

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タイヤル族の機織り道具。
輪状式の織機。
上手の箱状のものが、経送具。
地機でいうとタテ糸が巻かれる「オマキ」と、足を置く「踏ん張り板」の役割をする。

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生徒さんが織っていたのは、腰あてになる帯状の布だった。
孫先生の工房では、道具から自分で作る。

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古い腰当て。
籐(ラタン)で出来ている。

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お腹のほうでタテイトを挟む、布送具。
「マエガラメ」的なもの。
模様が刻んである。

同じような形のものが、日本の弥生時代の遺跡からも出土している。
地機、以前の、古い形の機。
日本では見られなくなった輪状式の織機が、台湾には今でも残っている。

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ブヌン族の機織り道具。

箱状の部分の、木材の話。
タイヤル族は、堅くて重い木を。
ブヌン族は、軽い木を使う。
それは、タイヤル族は、刺繍で模様を、
ブヌン族は、綜こうを多用して模様を織る、という違いからだという。
それぞれの作業をしやすいように、材質が選ばれている。

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男の人が、小動物などの獲物や、薪を運ぶための、背負い袋。
紐の結び方がいくつかあり、袋の形にバリエーションがある。

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角がある、大きなものも運べるし、

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丸いものも運べる。
四角い布と紐の、シンプルな組み合わせで、無限の利用ができるよう。

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編み物の道具。
いろんな種類がある。
いろんな世界がある。

・・・つづく・・・








by morinokasumi | 2017-03-26 19:28 | 台湾 | Comments(0)
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