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風立ちぬ。

新庄には、これから何度も来ることになりそう。
そう思った。

今朝、ハナヤ花店に、もう一度ご挨拶へ伺う。
小学校6年生の長男くんが、白い紙飛行機をくれた。
昨夜、金曜ロードショーで「風立ちぬ」を観て、
その流れの紙飛行機らしい。

みずみずしい感性の、余韻。

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お客さんが来ると、ちいさな弟くんと、
「いらっしゃいませー」って。
お店の入り口には、真ん中の娘さん手書きのプレート。
家族みんなのお花屋さん。


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花農家さん4軒、見学させてもらいました。
みなさんの仕事を見て、話を聞いていると、
もうちょっと冬休みしていたいなーと思っていたのが、
わたしも早く、植物を触りたくなってきた。


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「シャルロット・ペリアン」を知る。
なにかが、動きはじめたように、感じる。

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# by morinokasumi | 2019-04-13 23:09 |

そして、布になる。

糸が出来上がって、織りはじめるまで、
ちょこちょこ間違ってやり直したり、もたついたり。
あれ、ここ糸が違うな・・・というのを何回か繰り返すと、
こりゃーわたし、向いてないな、と。
かれこれ10年経って、こんなんだから、
これからもずっと、こんな風にやっていくんでしょう。
ため息つきつつ、ちょっと気楽になったような。

そして、織りはじめて。

織るのって、たのしい。
わたし、向いてないけど、すきだな、って。
向いてないな、までだと、ちょっとしょんぼりしたけど、
すきだな、って思った瞬間、ふんわりちいさな花が咲いてくれた。
よかった。

畑のときから、時間をかけてそばにいて、ゆっくりと糸をつくって、
うまくいかないときと、整えることを繰り返して、
それが目の前で、ぽこぽこと布になっていく。
いとおしくないはずがない。
だからだ、って、すべてが腑に落ちる。
自分の不器用さも、ちゃんと含まれている。


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機の上で見守る、沖縄県八重山地方の神さま、ミルクさま。

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八尺五寸くらい織った。

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妖怪、いったんもめんを思い出す。
(いったんもめんは、幅がこの倍くらいある)

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癒やしのミルクさま。


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# by morinokasumi | 2019-04-09 11:40 | からむし

織りはじめ。

織りはじめ。
やっとここまで来られたなぁ。

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久しぶりの、まとまった雪。
ラジオは春の甲子園。

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# by morinokasumi | 2019-04-02 22:41 | からむし

完璧でないもの。

「おおむかしのあさひまち」
富山県朝日町での報告会と体験会に参加した、帰り道。

なんで、土器の裏のアンギンの跡は、残してあるんだろう、と。
「ついた跡」なら、仕上げのときに消して、平らにするのでは。

思い浮かんだのは、神さま用の木地の高坏の裏側に、荒削りが残してあったこと。
あと、おあたごさま(愛宕神社)の石階段、一段一段が立派な一枚板なのに、
最後の一段だけに、継ぎ目があること。

完璧にしない。
どこかに、ひっかかりを残す。
そこに、祈りがある。


・・・のかな。

松永先生の報告。

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「草土嚢」
チガヤで泥を包んだものを、土嚢として使う。
ダム建設に使用された例もあるらしい。
こんな草の利用法、はじめて知ってびっくりした。

縄文土器の制作に使う敷物は、アンギンの他に、木の葉、
笹の葉やホタテ貝、クジラの骨なんかもあるらしい。
地域性があって、おもしろい!

川端さんの報告。

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不動堂遺跡での人々の暮らしぶりを探るための、いろいろな試み。
参加した人が、わくわくしながら、
自分の手で明らかにしていく実感が持てるような企画になっていて、
石斧の石材採取地を探して歩くなんて、宝探しみたい!
地域の歴史への興味がますます高まるし、愛着が湧くなぁと思った。
土器圧痕からアンギンを再現する、という取り組みは、とても地道で困難。
検証の結果、素材にはあまり手をかけておらず、
「土器の敷物」として消耗的なアンギンとして作ったのでは、と。

それが、細かいものになったときは、どんな意味合いになっていくのかなぁ。
わざわざ時間をかけて、細かい土器の敷物を作るもなのか。
何かのために作った布の使い回し、リサイクルなのかな。
輪状機と直状機と地機、その違いが織り目で分かれば面白いなぁとか、
筬がないとタテが込むだろうから、
そういうことから何となく分かるものなのかなぁとか、
何も知らないので、また勉強してみたい。

アンギン復元のために18ものサンプルを作ったのは、
体験講師の山本あまよかしむさん。
知識と技術と経験がないと、決して受けられない仕事。
その日のうちに帰らなくてはいけなかったから、
夕方までかかるアンギンの復元体験には申し込めず。
でも、見学ができるということで、最初の一時間だけ参加。
なんと、申し込みしてない人も少し体験できるように用意が。
そのご配慮に、ほんとうに感謝と感動です。
少しでも触れて、体験できて、とっても楽しかった!
ありがとうございました。

福島から来た、と言うと、
最後玄関の外まで、おばあちゃんが見送ってくれた。
帰り際、山本さんが声をかけて下さった。
「またどこかで」

忘れないうちに、と思って、次の日にやってみた。
カラムシ繊維。
なんか目がおかしいところがありそう。
でも、なんとなくできてる。

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目がガタガタ。
増やしたり減らしたり。
でも、編むこと自体を楽しむ感じがいい。
糸が太くても細くてもいい。
腕輪にしたら、きっとかわいいな。

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# by morinokasumi | 2019-03-25 21:45 | からむし

はじめての、カラッパギ。

はじめて、カラッパギを素材にして、つくること、をした。
からっぱぎは、からむしの繊維を取り出す前の状態、剥いだ皮そのままのこと。

からむしの繊維を出荷している昭和村にとって「からむし」は、
「カラムシヒキをして、繊維を取りだす植物」というのが基本的な認識。
わたしにとっても、畑で育てて、夏にカラムシヒキ、冬に糸を績み布にする、
というのが、からむし作業の当たり前の流れだった。
カラムシヒキを学ぶことに精一杯だったこともあるかもしれないけど、
カラッパギを使って何かする、ということは、思いもしなかった。

いま、それがとても身近になって、
使ってみたい、使ってみよう、という気持ちになれたのは、
やっと自分のなかで、からむしという「植物」を学ぶための準備が整ってきた、
ということかもしれないと思う。

いろいろな流れがあったと思う。
まずは、台湾での学び。
暮らしのなかで使うからむし、畑での管理、繊維の取り出し技法と道具、
繊維にしてからの加工、生活文化と接する糸作りや織り。
それぞれの、自然環境と人々の営みと文化のなかで、
それぞれの在りかたを持っている。
カギカッコつきであった「からむし」が、「ひとつの植物」として、
とても広く、豊かな世界を内包していることに気づけた。

そして、カラッパギを素材にしている、すてきな人たちに出会えたこと。
ひとつは、カラッパギを使って布を織る、
山形県寒河江市の木村美紀さんとの出会い。
「からむしほど、簡単な素材はない」という美紀さんの言葉に、はっとした。
今でも響き続けているし、この感覚を忘れたくないと思う。
昭和村でからむしは、「簡単」という言葉では決して表現されない。
同じ植物が、対極にある言葉で表現される。
この植物は、本当に面白い、
ものすごく広い世界だということを、喜びとして、改めて感じた瞬間だった。

もうひとつは、十日町の岩田重信さん、由紀さん夫妻との出会い。
重信さんは、野山の植物繊維、特にからむしを多用して、
越後アンギンを制作、復元している。
重信さんのなかにあるのは、「縄文の美」という意識。
たとえば絹の織布なんかは、奈良の美、貴族の美でしょう、と。
縄文の美にあるのは、力強さ。
いろいろな、アンギンのサンプルを見せていただいたなかで、
ひときわ目を引いたのが、カラッパギのアンギンだった。
カラッパギを使いたい、使おうと明確に意識した。

去年と今年は、頼んでいただいた布を織ることに一冬を費やして、
なかなかカラッパギを扱う余裕を持てないでいた。
そのなかで、今日、カラッパギをものづくりの素材として触れる、
はじめての日がやってきたのでした。
なにもなかったら、カラッパギを使うことはきっとなかったと思う。
気づけてよかった、気づかせてもらえて、よかった。
だから、とても感慨深く、いとおしい体験になった。
水で戻したカラッパギは思った以上にやわらくて、
撚りをかける親指と人差し指の感覚が、あたらしくて、うれしかった。

はじまる、はじめる。
まずは、今年の夏の採取から。
カラムシヒキの時期に採ったものは、乾燥させるとかなり固くなったので、
少し早い時期に、採ってみようと思う。

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# by morinokasumi | 2019-03-23 23:46 | からむし