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ローダンセ。

今朝、ローダンセ採りました。


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去年は白だけだったけど、
今年はピンクも。

かわいいなー。


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昨日、ヒロアキさんが参加している、「中世研究会」のお仲間、
佐藤さんを訪ねた。

どんな方?と聞いたら、
オレとワタナベくんの視点を、唯一評価してくれる
人だ、と(笑)

佐藤さんは、とても静かな方だった。

ふるまいも、とても静か。

正直のかたまりみたいな人だと思った。

「川に続く階段のある神社」の、
紅梅御前について話を伺った。

天皇に関わる伝説は、新潟の方まで点々と続いていて、
それは木地師が氏子狩りをするとき、
道案内のような役割をしたのかも、
と仰っていた。

おもしろい。



今日は午後、去年ユーカリを植えた畑の片付け。

暑くて、ユーカリ引き抜くのが大変だったけど、
3畝と少し、片づけた。

ひと畝やったら休憩。

そのとき、佐藤さんにいただいた、
「オソフキ峠の山犬供養塔」を読んだ。

前に、岡村吉右衛門の本を読んでいて、
あーこの人に会ってみたかった、と言ったら、
「本があれば、会えるんだよ」
とヒロアキさんが言った。

わたしは、そうか、そうだな、と思った。

端々に、その人が滲み出ているような書き物に向かうと、
たしかに、まるで会っているみたいに、その人を感じる。

佐藤さんの論文を読むと、
そこにはたしかに、佐藤さんがいた。


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帰りに寄った「お不動さま直売所」で、
オカヒジキとエシャロットを買った。

あと、これ。


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キノコとか、ネコもあって、
どれもかわいくて、とってもきれいに編まれていた。

ネズミを手に取って見ていると、
それ、新発売です、と。

お不動さま直売所の、新発売。


あ、ネズミは今年の干支か。

今気づいた。

来年は、牛が新発売かな。






# by morinokasumi | 2020-06-17 20:57 | 暮らし | Comments(0)

コスモスのような人。

夕方の時間帯、NHKラジオ。

全国各地の番組が、日替わりで放送される。

昨日は、広島だった。

被爆75年キャンペーン、「手紙、キミに伝えよう」

被爆者の方が書いた手紙を、
広島・長崎の高校生が朗読するという内容。

雨上がりの畑で、
かすみ草の苗を植えながら、聞いた。



夜勤を終えて朝、眠ろうと毛布を被った、そのとき。

爆弾が直撃したのだと思った。

建物の下敷きになったが、何とか抜け出せた。

ガラスなど刺さり、血だらけで2,3人を助け出した。

友がひとり、抜け出せずいた。

火が迫る。

「君を助けることができそうにない、
覚悟してくれ」

「覚悟している。
ただ、このままでは誰の骨か分からぬままになってしまう。
故郷の家族の元に、帰りたい」

足を切断してくれと、頼まれる。

ちょうどノコギリを持った兵隊が通りかかった。

彼は、痛いとも言わず、ただ耐えていた。



その状況を体験した、
当時の年齢に近い、若者の声での朗読は、
これまで耳にしてきたお年寄りの語りとは、
違っていた。

迫る恐ろしさ、かなしさの、そのときが、
とても現実味を帯びて、感じられた。



学徒動員で、同じ工場に勤めていた親友。

耳をつんざくような場内の騒音にまかせて、
みんなで大きな声で歌いながら、作業をしていた。

彼女には、同じ工場に気になる男の子がいた。

彼の写真だと見せてくれたのは、
雰囲気の似た、俳優のブロマイド。

いたずらっぽく、笑っていた。

その日、工場勤務を休んで助かった人もいたけれど、
彼女は、勤務を休んで、命を落とした。

「もしも、どんな花が好き?と人に問われたら、
私は即座にあなたを思い浮かべながら、
コスモスよ、と答えます」



わたしは、数日前に蒔いた、
コスモスのことを思い出していた。

ヒロアキさんも、そうだったと思う。

ふたりとも、息を切らして、かすみ草を植え続けた。


あの花を、あの花が。

誰も知らないまま、誰にも伝わらないまま、
弔いになど、ならないかもしれない。

けれど、今年のコスモス。

きれいに咲きますように。

空の下で、いっぱいに、咲いてほしいと思った。


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# by morinokasumi | 2020-06-13 19:15 | 暮らし | Comments(0)

梅雨入り。


やっと、まとまった雨が降りました。


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植えたもののある人たちは、
どんなに、ほっとしたことでしょう。

強い日差しと土埃の中にあった植物たちが、
うるおってのびのびする。

よかった、よかった。


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からむしも、育ってきた。


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みいちゃんとのひととき。


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ロクブイワに、ツタウルシの白い花。


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川に続く階段のある神社のこと」をブログに書いたあと、
友だちからメールが来た。

「調べたことを載せて、教えてくれてありがとう」

えーこんなこと言ってもらえるの、って驚いた。

自分がすきで、したことに、
知らぬ間に、誰かが喜んでくれることが、あるんだな。

そうやって、伝えてくれた気持ちが、
いちばんうれしい。






# by morinokasumi | 2020-06-12 22:00 | 暮らし | Comments(0)

トウゴンバの摘芯と、ムシトリナデシコ。

今日は午前中、トウゴンバの摘芯。

真ん中に咲いた花を摘んで、脇芽を出す。

家の花瓶で飾りやすいくらいの、大きさになるように。


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二列、一時間くらいかかった。

その間、ヒロアキさんは潅水作業。


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摘んだ花を家に持って帰って、
ミヨコさんに見せたら、
なんかもったいねぇなぁ、って。

葉っぱは、お餅を包んで焼いて食べたり、
おひたしにもできる。


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午後、川流れの畑でかすみ草の芽整理をしていたら、
ヒロアキさんからメール。

都内生花店の担当の方から送られてきた、
家で出荷した野の草花と、
フヂコさんのムシトリナデシコの写真が、
添付してあった。


一昨日のお昼、フヂコさんの家を伺ったヒロアキさん、
ハウスのそばにたくさん咲いていたムシトリナデシコを、
出荷してみたら、とお話したそう。

その日の夕方、二人で訪問すると、
玄関に、もう荷造りし終えたムシトリナデシコが。

帰りの車の中で、ヒロアキさん、感動した、と。

わたしも。

ムシトリナデシコがきれいだったことと、
そうやって、すぐ前向きに行動できる、フヂコさんに。

やってみっかなぁ、から、
実際にやるとこまですぐに動けるって、
すごいことだと思う。


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そしてまた翌朝、わたしはフヂコさんの家に(何度もすみません…)。

フヂコさんは、ケイトウの苗を仮植していた。

少しふたりで立ち話。

今年はどうして色々草花やってるの?と聞くと、

えーと、何でって……やっちゃったの、と(笑)

昔、野菜を出荷していたときがあって、
そのときに、色んな草花も一緒に、市場に出していたという。

シャクヤクも、育てて出荷したことあるそう。

だから、やってみたい気持ちは、あったんだ、
と、フヂコさん。


今日、ムシトリナデシコが店頭に置かれた写真を見て、
すごくうれしくて、よかったなぁと思った。


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昨日の夕方、市場の方からヒロアキさんに電話があった。

黄花コスモスを蒔いたことを書いた、ブログを見た、と。

黄花コスモスは、その市場の方が作ってみてほしい、
と前に言っていたお花だった。

ありがとうございます、と。

それで、電話してきてくださったんだなぁって、
わたしはそのことに、じんとした。


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今日は、朝から元気が出なくて、
そうしたら、お昼のおかずも上手くできず、益々ガッカリ。

引きずって夕方、ムシトリナデシコの写真を見て、
フヂコさんのこと、市場の人からの電話のことも、
改めて思い出した。

あれ、なんかすごく幸せじゃないか…と、
やっと元気が出てきました(笑)


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花を通して、向き合ってくれる人たちがいる。

そこには、誠実さとあたたかさがある。

すごく、幸せなことだ。










# by morinokasumi | 2020-06-08 21:53 | 暮らし | Comments(0)

はじめの出荷、野の草花。 

わたしが朝ごはんの支度をしている間に、
ヒロアキさんが野の花を集めてきた。

メシメエシゴトに、ふたりで調整。

特にカラマツソウは、
小さめのものを識して採ってきた、と。

今、求められるサイズ感。


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いよいよ、初出荷。

うれしい気持ちと、始まるなぁ…という少しの緊張と。

今年は、花のしごとだけでなく、
今までミヨコさんに任せきりだった家のしごとも色々。

まずは、体をげんきにしておくことが、いちばん。

あんまり無理しすぎないように、
今期も、がんばっていきます。


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スッカントウの赤が、きれい。

スタートが野の草花で、うれしいな。

青々と、みずみずしい。

届いてゆきますように。


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# by morinokasumi | 2020-06-06 21:14 | 暮らし | Comments(0)